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サクラ大戦を愛する皆様へ
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「ココロネsongs1st」の作詞を手掛けている明香さんのブログが始まりました。
ぜひアクセスしてみてくださいね!
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歌手、田中公平初アルバム発売中!
タイトル・ココロネsong1st
発売日・2008年7月4日(金)
内容・全10曲 税込3000円
発売元・株式会社イマジン
販売元・株式会社エフ・プランニング
全国有名CDショップ、アマゾンにて発売

 

※なお、お店によっては取り置きがない可能性がありますので、
予約(6/10頃受付開始)を直接お店のほうに入れてお買い求め頂くことをお勧め致します。
何かご不明な点がございましたら、株式会社イマジン03-3403-7235
までお問い合わせ頂くよう宜しくお願い致します。

 

ライブ情報

 

南青山公演ポスター

 

田中公平 ココロネ3rdライブ
2009.7.25(SAT) LIVE AT 南青山MANDARA 東京
田中公平の3rdライブ!
2ndアルバムに収録する新曲も携えて、
ますますグレードアップしました!
今度の公演は、老舗のライブハウス南青山曼荼羅!
リッチなムードに満ちた、素晴らしい一夜をお楽しみください。

 

◇チケット情報、開演時間等につきましては、いましばらくお待ちください。
試聴

 

 

サクラ大戦を愛する皆様へ

私のサクラとの出会いは約15年前になります。
この原作者でもある広井王子さんとは、その1年ほど前、<天外魔境>で始めてお仕事をしたのですが、その時意気投合して、何か今度も面白いものを2人でやりたいね、と言っていました。

 

ある日広井さんから連絡があって、確か表参道の喫茶店で打ち合わせをした時に始めてサクラの企画書を手にしました。
その時は、まだキャラも現在のものと違っていて、漠然としたゲームの企画だったのですが、ミュージカルな戦隊もの、と言う破天荒な感覚に強く共感して

 

一緒にやらせてください!と即断したのを覚えています。

 

それが今日までの長い付き合いになろうとは、2人とも想像だにしていませんでした。

 

まずは、主題歌作りから始まった訳ですが、普通はこの作業はずっと後回しなのにサクラでは、これが後にも慣例となりました。
作曲家としては、プレッシャーもありますが、凄くやりがいのある仕事でした。
曲の出来不出来が今後の展開を左右する。
大変名誉な事です。

 

幸い、檄帝と言う皆様も納得の曲が出来て、ゲームもヒットしてくれて、本当に幸運だったと思っています。

 

また、ゲームのキャラソンでもある歌謡全集が、約18万枚の驚異的な売り上げを記録し、歌謡曲のサクラとして世間に認知されたのも、凄く嬉しかったです。

 

この歌謡全集を制作するにあたって、私のわがままで本物の音色にこだわったため、かなりの予算がかかったのですが、当時のセガの社長の入交さんが、周囲を説得してくれて快く予算を通してくれました。
本当に感謝しました。

 

あの時の音作りに対するこだわり、があったからこそ、現在までサクラの音楽が好きで付いて来てくれるファンの方々が、たくさんおられるのではないでしょうか。

 

広井王子
この人はどんな人なんでしょう?
一つ言える事は外から見た広井さんと、近寄って付き合って見た広井さんとは、かなり違う!と言う事です。

 

世間的に見ると破天荒で、押しが強く、かなり自分勝手な、でも才能に溢れるプロデューサー、って所かな?

 

当たっています。そんな部分もあるかな?です。

 

ところが、実際の広井さんは、
礼儀正しく、思いやりがあり、面倒見がよく、お話が面白くて友達になってみたい!と人に思わせる人です。

 

そのなかでも礼儀正しいのは本当に感服します。
そうでなければ、山田監督や桂由美さん、歌舞伎役者の方々、四季や宝塚の皆さんの心をつかむのは容易ではなかったでしょう。

 

みんな広井さんと友達になりたい!と、横から見ていて、何とこの人は求心力がある人だなぁと、羨ましくもありました。

 

あと、私が広井さんの人物評をする時にいつも言うのが<世界一の40mスプリンター>です。
物事を発想し企画し実行に移す。その速度たるやジェット機のように、その強さはブルドーザーのように素晴しい機能です。
広井さんのおかげで、一見実現不可能な企画が通り、なおかつ成功する所を何度も目撃しました。

 

ただ、そのテンションを持続するのが苦手のようで、(だからスプリンター)40m走ったら、次の誰かにバトンを渡して『あとはよろしく〜』と言うのです。
私も茅野くんも横山さんもバトンを受け取ってしまった一人です。

 

その事はいいのですが困った事に、バトンを引き継いで、あと何m走り続けるのか分からないのです。
100m競争ならそれなりの、マラソンならそれなりのペース配分がある訳ですが、とりあえず闇雲にはしれ!と言われて、全力で走っているうちに15年経ってしまった、という感じですね。

 

けっして広井さんが無責任と言っている訳ではありません。(作詞や脚本は最後まで一緒に走ってくれた)
何もない所から何かを立ち上げる時が、一番大切であり、一番困難であり、一番エネルギーを使うのですが、物事が軌道に乗ったら、あとでその恩恵を受ける人は、その中心にいた人であるべきです。

 

しかし、広井さんはそんな事より、ファンの方々も含め、皆んなで幸せになるように役割を分担して、自分一人の手柄ではないと言いたかったのかもしれません。

 

だからわざと、バトンを渡したのかも。

 

ただこれだけは言えます。
広井王子がいなかったら<サクラ大戦は存在しなかった>でしょう。

 

広井さんに感謝!です。

 

そして、歌謡ショウです。

 

広井王子さんの発想力が爆発したエンターティンメントです。

 

第一回は、やはりイベントの延長と、キャストもスタッフも考えていました。
広井さんも、どんな舞台になるかの明確なビジョンは、当時は持っていなかったと思います。

 

ただ、普通のコスプレイベントにしては、生オケだし、衣装も凝っているし、予算もかけて、本物らしい舞台を作る努力は、出来る限りしました。

 

初日の舞台に花組が登場した時の、厚生年金ホールを揺るがしたもの凄い声援!
思い出すたびに、今でも鳥肌が立ちます。

 

お客さんも喜び、チケットも完売で、ひとまず大成功!で終わりました。
でも、何かが違う。あれをこうして、あそこを直して、もっと稽古して次をやれば、もっともっと良い舞台になるのではないか。
そんな欲が皆んなに芽生えました。

 

なぜ歌謡ショウは、毎年毎年、進化を続けたのか?
向上心、負けず嫌い、それも大きいですが、あの世界一素晴しいファンの皆様の声援に応える資格のある舞台にしたかったから、これが一番でした。

 

キャストのみんなは夏のショウが終わるたび、来年の舞台に向けて、何かひとつでも成長しようと積極的に努力し、私たちスタッフは次の舞台で表現したい事をディスカッションを重ね、すべてを作り込んでいきました。

 

実際に前説などで舞台に立ちましたが、あの声援は凄いです。
やたらなアイドルコンサートと明らかに違うのは、声援が自分勝手ではなく、舞台の流れを壊さずに精一杯の気持ちを役者さんに届けるんだ!
という皆様の思いが、こもっている点です。
凄いエネルギーと暖かいオーラを感じます。

 

こんな客席と舞台が一体となった空間は、絶対に他にはありません。

 

サクラ歌謡ショウは、サクラ歌謡ショウという一つのジャンルを作ったと言っても言い過ぎではありません。

 

 帝都は人間力が凄い!
 巴里は個性的で優雅!
 紐育は結束力が素晴しい!

 

作曲家の立場からいうと、全員で歌った時一番『違和感』がないのは紐育。
一番混ざらないのが巴里。
色んなパーツがあって、面白いのは帝都です。

 

でも、共通して言える事は、サクラの声優さんは伝える力が強い事です。
歌唱力や声の善し悪しで歌手を評価しがちですが、どれほどうまいか?ではなくどれだけ伝えられるか?です。歌はそういうものです。

 

サクラの舞台を観られたある有名な役者さんが、『この舞台は歌がセリフのようだ』と言ってくれました。これは大変な褒め言葉です。

 

私は基本的に、歌詞の伝わらない歌は苦手です。
そして、伝えんがために、わざとらしくハッキリと歌われるのもダメです。
しかし、我がサクラのキャストさんは、自然な発音で美しい日本語を歌う、と言う希有な才能を持っている人ばかりです。

 

どれほど自然かは他のどの舞台と比べられてもハッキリ分かるはずです。

 

これは、私のように歌詞を凄く大事に思う作曲家にとって、本当に幸せな事でした。

 

その幸せな12年も終わりを迎える事となりました。

 

ご存知のようにサクラ大戦歌謡ショウは、今年度を持って終了しました。
12年間もモチベーションを保つ事は、かなり大変な事でしたが、これもやはりファンの皆様の限りない愛情のおかげで、完走する事が出来ました。
本当にありがとうございました。

 

千秋楽、鳴り止まない拍手に、舞台監督が楽屋に飛び込んで来て、『ひ、広井さんは?』『広井さんは打ち上げ会場に向かいました。』『それなら、田中先生出て!』と言われた時は、どうしようかと思いました。
私に広井さんに代わって、12年間のサクラの舞台を閉める資格があるのか?
分からなかったからです。
そのとき、演出の茅野さんが『先生が出て、この場をおさめてください』と背中を押してくれました。

 

舞台に出た時の歓声、拍手、私の一言一句も聴きもらさないぞ!と言う息づかい。
けっして、忘れる事はないでしょう。
舞台から視た皆様の眼の輝き。
きっとサイリウムの光より美しく、まるでスポットライトのように眩しかった。

 

『何とかします!』の一言も予定外でしたが、言霊は周囲に影響を与えます。
必ず良い報告の出来る日が来るのを信じております。

 

最後に私が歌謡ショウの最終稽古の最後に言ったスピーチを、覚えている限り書きます。
これは、紐育組のキャスト、ダンサー、全スタッフの前で言いました。

 

皆さん、お疲れ様でした。本当に時間のない中、頑張ってくれたと思います。
私はこのチームに一番感じるのは、素晴しい連帯感です。
つねに誰かのために何か出来ないかと考え、忙しい人の代役も自分の事で大変なのに、すすんでやってくれたダンサーの方々に感謝します。
少しでも役者のために環境を良くしようとしてくれたスタッフにも、感謝します。

 

そして、自分の出番以外の時も、今出演している仲間にエールを送り続けるキャストのみなさんに感謝します。
これはスターファイブの方々が引き寄せた力です。
素晴しいと思います。

 

私は今、帝都の檄帝の最終稽古を思い出しています。
あの時も、『指揮台から聴くこれが最後の檄帝なんだなあ』と思って、たまらなくなりました。
今もそうです。

 

しかし、私の12年をあなた達に背負わせるつもりは、ありません。
あなた達の3年を3年間の思いを、ファンの方々に伝えてください。
私はそれに私の12年を勝手に重ね合わせて、感興にひたりはしますが。
そして、何年か後にその思い出にひたりながら、
そう、ラチェットさんの歌のように。
〜老いた私はきっと微笑むだろう  ああ 夢よ〜
夢じゃないんだよね。
夢ではない現実の舞台が明日から始まりますね。

 

あなた達のような暖かい人たちと、3年間お仕事させていただいて、本当に幸せでした。ありがとうございました。
そして、明日からの舞台。最後にふさわしい満開の舞台にしましょう!

 

とりとめのないスピーチでしたが、中には涙を浮かべる人もいて、みなさん真剣に聴いてくれました。

 

サクラ大戦を愛する皆様、今までのご愛顧、本当にありがとうございました。
これから、どういう展開になるか予測は難しいけれど、サクラ15年の一区切りとして、皆様に御礼申し上げたくて、このような文をアップさせてもらいました。

 

まだまだ続くサクラワールドを信じて。

 

ありがとうございました。

 

田中公平

提携サイト